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荒井 陽一; 渡部 創; 高畠 容子; 中村 雅弘; 野村 和則; 中島 靖雄
no journal, ,
フェロシアン化ニッケルカリウム(KNiFC)は、放射性廃液中のCs除染に効果的な吸着の1つである。一般的に、フェロシアン化物は化学的に安定であるが、危険かつ爆発性を示すHCNやHガスは放射線分解によって生成する可能性がある。本研究ではKNiFCの安全性を評価するため、線照射を行った。線照射はCo線源を用い、積算線量は0.13-6.0MGyとした。照射後、CNガスおよびCsガスの濃度を分析した。H発生のG値を求めた結果、水にKNiFCを加えることでHガスの生成が促進されることを確認した。また、CNやCsの分析により、KNiFCが3MGy照射まで安定であることが判明したが、6MGy照射後には液相中にCNおよびCsの存在を観察した。なお、気相においてHCNは検出されなかった。